今日は、少し早起きして散歩に出かけた。
空気はまだ少しひんやりしていて、夏の名残がやさしく残っていた。
駅へ向かう小道の脇に、小さな花が咲いていた。
誰に見られるわけでもなく、ただそこに静かに咲いている。
気がついたら、私は足を止めてその花を見つめていた。
なんだか、ほっとした。
最近、何かを成し遂げなきゃとか、ちゃんとしなきゃって、
自分に言い聞かせることが多かった気がする。
でも、あの花みたいに「ただ、そこにいる」ことも、
きっと、それだけで十分なんだと思った。
何かが変わるわけじゃない。
けれど、そんな朝のひとときが、
私の心のどこかを、やわらかくしてくれた気がした。
──ときどき、立ち止まってみるのも、いいかもしれないね。
