🌙 心の天気予報
2025年12月12日(金)
干支:乙卯(きのとう)|六曜:友引|九星:九紫火星
月齢:21.8(下弦の月)|二十四節気:大雪
七十二候:熊蟄穴(くまあなにこもる)
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☁ 心の天気
静かな変化が、心の奥でそっと始まる日。
下弦の月は「手放し」と「調整」のタイミング。
七十二候では 熊が冬眠の穴に入る頃──
自然がひっそりと「次の力を蓄える」
フェーズに入ります。
今日のあなたも同じように、
外側より“内側のあたたかさ”が鍵になる日。
思うように動けなくても大丈夫。
止まっているように見える時間こそ、
運気が静かに育っているサインです。
🕊 奈央さんのひとこと
「急いで強くならなくていいよ。
静かに深呼吸するだけで、もう前に進んでるから。」
☕ 今日をここちよく過ごすヒント
朝 — やわらかな光を部屋に入れて。
小さなネギの味噌汁が心身のめぐりを整える。
昼 — 情報を抱え込みすぎないこと。必要なものだけ拾えば十分。
夜 — 下弦の月に、今日手放したい気持ちをそっと預けて。
✨ 開運ポイント(九紫火星 × 乙卯)
- 「整える」ことが運を呼ぶ日。
スマホのアルバム整理・財布のレシート抜きが吉 - 九紫火星の火の気 × 卯の木の気
➡ 心の火をやさしく灯す“言葉選び”が運を動かす - 「ありがとう」「大丈夫だよ」が開運のキーワード
- 金色 × 朱色の小物でエネルギーUP(火の気が整う)
🌱 七十二候 × 旬のエネルギー
第六十二候:熊蟄穴(くまあなにこもる)|12月12日〜16日
“運を育てる旬”
葱(ねぎ)
→ 花言葉「愛嬌・笑顔・くじけない心」
→ 身体を温め、気の巡りを良くする“冬の守り神”
藪椿(やぶつばき)
→ 花言葉「謙遜・美徳・完璧」
→ 美しさを秘めて咲く花。あなたの魅力も静かに熟成中。
牡蠣(かき)
→ 生命力と再生の象徴。栄養と運の“チャージ食”。
正月事始め
→ 「動く前の整え時間」と相性抜群。
お気に入りの場所を一ヶ所だけ整えると運の循環が軽やかに。

🧿 開運フード
- ネギたっぷりの湯豆腐
- 牡蠣のクリームスープ → “温める食” が運気の流れを守る日。
🔮 開運グッズ
- 朱色のハンカチ(九紫×卯の相性UP)
- 金色のアクセサリー
- 椿のモチーフ小物
📘 ひとことメモ
「冬眠」は“終わり”ではなく、“最高の準備期間”。
今のあなたも同じ。
静けさの中で、来年の芽がゆっくりふくらんでいます。
今日の静けさは、あなたの運を強くする“育つ時間”。
がんばらない勇気が、未来の追い風になります。
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その日の暦をもとに作られた
読むだけで運がよくなる物語
『雪の森で、月うさぎがくれた鍵』
──12月12日・熊蟄穴の日のおとぎ話──
大雪のころ、森はしんと静まり、
動物たちは冬の支度を終えようとしていました。
穴の奥で息をひそめる熊もいれば、
枝の先で最後の赤い実をたしかめる鳥もいます。
その森のはずれに、
ひとりの女の子が住んでいました。
名前は「みお」。
最近、心の中がざわざわして、
自分でも理由がよくわかりませんでした。

「何をしても、うまく行かない気がするの…」
みおが冷たい息を白くしながらつぶやくと、
雪の上に小さな影が落ちました。
ふりむくと、
白い毛並みのうさぎが、
まるで話しかけるように、
つぶらな瞳でじっと見上げています。
「あなた、迷ってるの?」
聞こえた気がして、
みおは少しだけうなずきました。

うさぎは耳をぴんと立てて言いました。
「私は“卯うさぎ”。
下弦の月の日だけ人の言葉を運ぶ役目なの。
あなたの心の穴ぼこを、そっと照らしに来たのよ。」
みおは思わず笑ってしまいます。
「心の…穴ぼこ?」
卯うさぎは、
雪の上に丸い足跡をぽん、ぽん、と刻みながら言いました。
「熊が冬眠に入るこの季節、
みんな外に向けた元気は少なくなるの。
代わりに“内側”には、 大事な力がゆっくり溜まっていくのよ。」
みおは胸に手を当てました。
最近の“うまく行かない感じ”が、少しほどけていきます。
「でも…立ち止まってばかりで、 前に進めていないような気がして」
卯うさぎは、そっとみおの足元を見ました。
「立ち止まるたびに、あなたの足跡はしっかり残る。
足跡があるってことはね、ちゃんと歩いてきた証拠なのよ。」
そう言うと、卯うさぎは雪の下から
小さな木の実をひとつ取り出しました。
「これは“静けさの種”。
今日みたいな日だけ見つかるもの。
焦りや不安をそっと受けとめて、静かに育つ準備をしてくれるの。」

みおがその実を手にすると、
手のひらがほわっとあたたかくなりました。
「ねぇ、卯うさぎ。私は、これからどうしたらいい?」
卯うさぎは、下弦の月を見あげながら答えました。

「まずは、落とすこと。がんばりすぎた荷物も、
“こうしなきゃ”という思い込みも。
今のあなたには、軽い心がいちばん似合うわ。」
「じゃあ…進むのは、いつ?」
卯うさぎはくすっと笑いました。
「あなたの心が、“もう大丈夫”って言ったとき。
その時はね、雪の下の芽みたいに、自然に顔を出すの。
無理やり伸びようとしなくていいのよ。」
みおは胸があたたかくなりました。
心に、静かな火が灯るような感じ。
「卯うさぎ。来てくれてありがとう。」
「こちらこそ。あなたが今日、自分を責めずに眠れますように。」
そう言って卯うさぎは、雪の森の奥へすっと消えていきました。
みおは手の中の“静けさの種”を見つめながら、
そっとつぶやきました。
「急がなくていいんだ。 今の私を、まるごと抱きしめればいいんだ。」
その夜、下弦の月の光は、みおの部屋をやわらかく照らしました。
まるで「その気づきで十分だよ」と、そっと肯定するように。

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