心の天気予報|2025年11月8日(土)
干支:辛巳(かのとみ)|九星:七赤金星|六曜:先負(せんぶ)|月齢:17.6
冬の季節が始まりました。
それぞれの季節には「役割」があります。
春:スタートする
夏:成長のピークを迎える
秋:実りを受け取る
冬:仕込む
いま私たちに求められているのは、“仕込み”の時間です。
この冬に、しっかりと仕込んでおくこと。
それが、春の芽吹きを豊かにします。
たとえば──
新しいことを始めるために、静かに準備をする。
学びたいことの情報を集める。
家族や仲間との絆を深める。
冬の「仕込み」は、外に出る活動ではなく、
心の中に“温めて育てる”作業なのです。
日本酒や味噌、醤油の「寒仕込み」がゆっくりと熟成していくように、
あなたの中の夢や想いも、静かな時間の中で深みを増していくでしょう。

🔮 今日の運氣:辛巳(かのとみ)× 七赤金星(しちせききんせい)
キーワード:「内なる美しさ」「心の整理」「丁寧に仕込む一日」
辛巳の日は、「変化の兆しを受けとる日」。
“辛”は宝石のような輝きを秘める金、
“巳”は脱皮や再生のエネルギーを持つ蛇。
つまり、手放しと磨き直しがテーマです。
身の回りを整え、不要なものを整理することで、
新しい輝きが戻ってきます。
七赤金星の日は、“喜びと感謝”のエネルギー。
誰かにやさしい言葉をかける、
ほっとする時間を共有する──
そんな小さな交流が、幸運を呼びます。

💫 開運行動:
大切な人に「ありがとう」を伝える。
家の中を少し整える(特に鏡・キッチンまわり)。
紅茶やみかんなど“甘く温かい香り”で心をほぐす。
静かな夜に、自分のこれからの「仕込みノート」を書く。
☁ 心の天気
静けさの中に、あたたかな灯がともる日。
あなたの中の“冬の種”が、
ゆっくりと息づきはじめています。
急がなくていい。
今は、春への準備をやさしく始める時です。

🌸 旬の開運アイテム
植物:サザンカ(花言葉:困難に打ち勝つ・素直)
果物:みかん(花言葉:花嫁・清純)
魚:牡蠣・平目(生命力・再生の象徴)
香り:シナモン・ゆず
色:白×金(内なる光と気品)
💬 最後に
仕込みとは「見えない努力」。
光が射すその日まで、
どうか、自分を信じて育ててあげてください。

『みの香(こう)と、冬のしずく』
山あいの村の外れに、一匹の白い巳(み)が住んでいました。
名前は 香(こう)。
春に生まれてから、
ずっと人の気配のない洞の中で暮らしていました。
「外の世界を見てみたい」と思いながらも、
香はいつも冬が近づくと、体を丸めて静かに眠るだけ。
誰にも気づかれずに、ただ時間をやり過ごしていました。

ある日のこと。
洞の天井から、ぽとん、
と小さな水のしずくが落ちてきました。
それは、冬のはじまりを知らせる**”霜のしずく”**。
朝の光を受けて、ほのかに光っていました。
香はそのしずくを見て、ふと、思いました。
「どうしてこのしずくは、
こんなに冷たいのに、こんなにきれいなんだろう?」

香は、そっとそのしずくに触れました。
すると、体の中がほんのりと温かくなりました。
その瞬間、香は気づいたのです。
「冷たさを恐れて眠るばかりでは、
本当のあたたかさは見つからないんだ。」

それから香は、洞の外へ少しだけ顔を出しました。
冬の風が、すうっと頬をなでました。
遠くの山から、かすかに木の香りが漂ってきます。
寒さの中にも、生命の気配がありました。
その夜、香はもう一度洞に戻り、
体をとぐろに巻いて静かに息をしました。
すると、胸の奥に、
小さな灯がともったような気がしました。

それはきっと、
春を迎えるための**”あたたかい仕込み”**。
春になったら、香はその光を連れて、
山を下りていこうと思いました。
今はまだ、冷たい土の中。
けれど、心の中では、もう”芽吹き”が始まっているのです。

🌙 気づき 🌕
「寒さの中でしか見つからない温もりがある。」
何も動かないように見える季節でも、
あなたの中では、静かに光が育っている。
仕込みとは、**”信じる力”**を磨く時間。

🐍 この物語が象徴する今日の運氣
| 項目 | 運氣の内容 |
|---|---|
| 辛巳(かのとみ) | 古い自分を脱ぎ、新しい心を磨く。 |
| 七赤金星 | 感謝と喜びの中に、美しいご縁が生まれる。 |
| 立冬の流れ | 静かな努力が、やがて香りとなって広がる。 |
