むかしむかし、森のはずれに、石でできた小さな小屋がありました。
そこには、だれも住んでいないはずなのに、
夜になると、戸口のかすかな灯りだけが、ぽつんとともるのでした。
その晩、ほそい月が空でかすかに揺れていました。
風は眠り、草むらも息をひそめ、秋の夜は音をなくしていました。
ただひとつ──戸口のそばで、ひとりのキリギリスが震える脚で立っていました。
キリギリスは、どこからか聞こえた声を探していたのです。
「だいじょうぶだよ。おいで。」
そんな声でした。
けれど、いくら耳を澄ませても、
その声の主は見つかりませんでした。
戸は、開いていました。
灯りは、あたたかく、やわらかく、まるで誰かが待っているようでした。
でも、キリギリスは中に入ろうとはしませんでした。
なぜなら、まだほんの少し、
──自分の足で立っていたかったからです。
泣きたかったのではありません。
悲しかったのでもありません。
ただ、
胸の奥で「何かがほどけそうで、ほどけない」そんな夜だったのです。
そのとき、月の光がそっと戸口にこぼれました。
まるで言葉のかわりに、光だけがこう告げました。
「崩れてなんかいないよ。
あなたはただ、底を探しているだけ。
安心して、見つけておいで。」
キリギリスは、小さく息をして、
ほんのひと跳びだけ、戸口に近づきました。
入るには、まだ勇気が足りないけれど──
今日は、それで十分でした。
月はうすく、しかし、揺るがぬ光で、
その姿を、ただ黙ってみつめていました。
そして夜は、なにも起こらないまま、
静かに続いていきました。
けれど、それでよいのです。
なにも起こらない夜こそが、
心のどこかを、いちばん深くいやすのですから。
🍂 心の天気予報|2025年10月18日(土)
| 暦 | 内容 |
|---|---|
| 🐒 干支 | 庚申(かのえさる) |
| ✨ 九星 | 一白水星(いっぱくすいせい) |
| 📅 六曜 | 仏滅(ぶつめつ) |
| 🌘 月齢 | 26.3(有明の月/かけゆく月) |
| 🍁 七十二候 | 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり) 秋の虫、戸口で鳴く |
🪨 今日の本質:静かな気づきの日
庚(かのえ)は「鉄」
申(さる)は「転換」
強さではなく、“固め直す力” が働く日。
はっきり決めなくてもいい。
ただ、“本当はどう感じているか” を認める日。

💧 一白水星の日|心の波が深呼吸する日
一白は、水。
形がなくても、真実には触れている。
なんとなく心が揺れる
どこかで泣きたくなる
理由がわからない不安が出る
感情は“崩れている”のではなく、
「底を見つけようとしているだけ」。

🌘 月齢 26.3(有明の月)
消えゆくのではなく、
最後まで夜空に残る月。
手放すのではなく、
「ありがとう」とそっと置くための月。

🍂 七十二候:蟋蟀在戸(きりぎりす とにあり)
戸口で鳴く虫の声。
静けさの中に、命の鼓動が響く。
誰にも聞こえなくても、
心の中では、何かが鳴っている。
-683x1024.jpg)
☁ 今日の心の天気まとめ
声にならない気持ちと並んで歩く日。
答えを出そうとせず、
「本当はどうしたい?」と
自分にだけ聴こえる声をあたためる時間。

🔮 開運のヒント
| 種類 | おすすめ | 意味 |
|---|---|---|
| 🕯 グッズ | 深呼吸できる本/静かな音楽 | 思考ではなく、感覚を戻す |
| 🍵 フード | 黒豆茶・わらび餅 | 水の気を鎮め、心をやわらげる |
🌙 奈央さんのひとこと
揺れる心は、迷いではなく、
まだ言葉にならない希望です。

ブログの紹介です
「まじうぜー」で隠していた俺の本音https://coconala.com/blogs/2568710/639296
光を探す父と影に沈む母なる心https://ameblo.jp/reolions1219/entry-12931883912.html
noteのブログですhttps://note.com/waraku335
「心がほどける音」本のご紹介ですhttps://x.gd/2IDen
日刊メルマガ登録フォーム https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=747929
(無料で、運気アップの知って得する情報が毎朝受け取れます)
和楽 nagomi-tanosimu和楽グッズの販売ですhttps://suzuri.jp/nagomi-tanosimu
和楽開運アクセサリーの販売ですhttps://waraku358.base.shop/
写真展https://creator.pixta.jp/@prof392647/photos




