月乃は、山あいの小さな喫茶店で働いていた。
店の窓からは、季節ごとに色を変える稜線が見える。
春は霞の中にやわらかな緑、夏は濃い森の匂い、秋は燃えるような紅葉、冬は白い息のような雪化粧。
月乃は毎日、その景色を少し離れた席から眺めていた。
ある夏の終わり、仕事を終えて外に出ると、
山の向こうから大きな満月が顔を出した。
その光は、長い間胸の奥に眠っていた想いを、やさしく揺り起こすようだった。
「よくここまで立ってきたね」
風がそう囁いたように感じた。
それから月乃は、閉店後に必ず山の稜線を見上げるようになった。
何も変わらない静かな夜でも、その月を待つ時間は、
心の奥でそっと光をたたえる、ひとりだけの贅沢になっていった。
🌙 明日の心の天気予報 2025年8月9日(土)
干支(日干支):庚戌(かのえ・いぬ)の日
九星:八白土星(はっぱくどせい) しっかりとした“土”の気を感じる星
六曜:先負(さきまけ) 静かな午後ほど吉とされる日
月齢:約15.3、満月に近く、ちょうど 満月の午後16:55 ころに最も満ちる
☀️ 心の天気
午前はやわらかな曇り空、午後からは澄んだ金色の光とともに満月が昇る。
手放すことと、守ることが静かに入れ替わる日。
夕方、月が昇るころ、あなたの中の答えも自然と形を持つだろうね。
金の光 土にやすらい 満つる月
迷いは風に 答えは胸に
干支(日干支):庚戌(かのえ・いぬ)
金の陽「庚」と、実りを守る土の「戌」。
金は秋の刃物のように澄んだ輝き、戌は土の温もりでその鋭さを優しく包む。
この日は、心の中の迷いをすっと削ぎ落とし、本当に大切なものを守る力が生まれるかもしれないね。
九星:八白土星(はっぱくどせい)
八白は山の星。
山は動かず、ただ季節を受け止め、静かに時を重ねる。
急がず、足元の石を確かめながら進むことで、大きな景色が見えてくる日かもしれないね。
六曜:先負(さきまけ)
午前は静かに控えめに、午後に光が差す流れ。
焦らず、波が静まってから舟を出すように…午後に向けて心を温めていくと良い日だよ。
月齢:約15.3(満月・16:55)
ほぼ丸い月が、夕方に完全な満ちを迎える日。
心も満ちやすく、感情があふれるとき。
嬉しさも切なさも、すべて月光のようにやわらかく包んであげると、きっと眠りは深くなるよ。
✨ 開運ポイント(八白土星 × 庚戌)
八白土星は「山」、庚戌は「金の陽 × 実りの土」。
この組み合わせは、“堅固さ”と“研ぎ澄まし”の気を同時に持っている日だね。
ゆっくり動く山のように落ち着きつつ、必要なときは迷いを断ち切る金の輝きが味方してくれるよ。
🌟 明日の開運アクション
整えること:机の上や玄関など、入り口となる場所をすっきりさせる
形にすること:長く温めてきた計画や思いを、ひと言でも紙に書く
慎重な一歩:大きく動かず、小さく確実な行動で流れをつくる
色:深い茶色と白(山の安定と金の輝き)
🕊 奈央さんのひとこと
「山のように静かに、月のように満ちて。
動かずとも、心はもう光の中にいるよ。」
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