📖 心がほどける物語、続きは本の中で静かに綴っています。

▶ 奈央さんの物語を読む

📖 心がほどける物語、続きは本の中で静かに綴っています。

▶ 奈央さんの物語を読む
本のご紹介

風の香り、灯るひかり

9月10日、秋の入口がやわらかく揺れていた朝。
佳(けい)は、いつもより少しだけ早く目を覚ました。

カーテンの隙間からこぼれる光は、
どこかやさしくて、透明だった。

「壬午の日」
自然の中に火と水がひそやかに交わるような日。
胸の奥が、静かにざわついていた。

昨日まで頑なだった感情が、
すこしだけほぐれていくような、そんな気配。

佳は、机の上のアロマストーンに、
シダーウッドの香りをひとしずく落とした。

すぐに、やさしい森の空気がふわりと広がる。
あたたかくて、少し懐かしい香り。

その瞬間、心の奥でずっと言えなかった言葉が
そっと浮かび上がってきた。

「がんばりすぎてたかもしれないな」

今日は三碧木星が巡る日。
言葉や風、人の声が、心に触れやすい日。

けれど佳は、誰にも会わず、
ただひとり、部屋の窓辺で風に耳を澄ませていた。

静けさの中で、
自分の声がやっと聞こえたから。

夕暮れ、月が少しだけ欠けはじめた空を見上げながら、
佳はゆっくりお味噌汁を口に運んだ。

しょうがの香りと、いなり寿司の甘さが、
胸の奥にある小さな隙間を、そっと埋めていく。

満ちすぎたものを手放して、
空いたところに、やさしい風が吹き込んでくる。

夜、またアロマストーンに火を灯す。
LEDの光が、月のようにほのかに揺れている。

「大丈夫。わたしの中に戻ってこられた」
そう思えた夜。

誰にも話さなくていい。
誰かにわかってもらわなくてもいい。

香りと、ひかりと、風だけが、
今夜の味方だった。

そして、
部屋の静けさの中で、
佳の心の奥に、ぽっ…と、小さな明かりがともった。

それはまだ名前もつかない感情。
けれど確かに、今日の佳を支えてくれた――
「やさしさ」だった。

そんなふうに、
今日という日が、
誰かの心に、そっとやさしく寄り添えますように🌕🍃

心の天気予報|2025年9月10日(水)


干支(日干支):壬午(みずのえうま)

「壬」は水の深い流れ、「午」は陽の強い火。
静かに巡る感情に、「熱い自己表現」や「心の燃える情熱」がそっと芽吹きはじめる日かもしれないね。


六曜:先勝(せんしょう)

午前中に幸運が訪れやすいと言われる日。
朝の時間にそっと心を整えることで、心持ちがやわらかになるかもしれないね。


九星(日家九星):三碧木星(さんぺきもくせい)

「風・音楽・躍動」を象徴する星。
小さな刺激や、動きのあるコミュニケーションが、心を軽やかにしてくれる日になりそう。


月齢:約17.85(満月を過ぎた欠けはじめ)

満ちた光を残しつつ、ゆるやかに欠けはじめる月。
溢れた感情や温かな記憶を、少しずつ手放す準備が始まる夜かもしれないね。


今日の心の空模様(まとめ)

要素心の景色
壬午情熱に静かに触れたくなる、内なる炎が灯る予感
先勝午前の時間にそっと整える、心の準備のとき
三碧木星心が少し動きたがっているような、やわらかな軽やかさ
月齢 17.85満ちた感情が静かに流れ、自然な手放しの夜へ

奈央さんのひとこと

今日は、
焦ることも、張る必要もなくて、
ただ丁寧に身体と心の境界を感じられるような一日になりそうだね。

朝のひかりの中で、静かに息を整えて。
心の小さな炎が、そっとあなたを照らしてくれますように…

伝統と祈りの息づく「午の日」の過ごし方

1. 稲荷神社への参拝

午の日の始まりには、多くの人が稲荷神社に足を運ぶんだよ。
これは、五穀豊穣や商売繁盛家が安らぐようにといった願いを込めた、昔からの静かな祈りなんだ。
とくに2月に訪れる「初午」はとても大切で、稲荷信仰の根底にある日なんだよ


2. いなり寿司や油揚げを供える・味わう

稲荷神社と縁の深い「狐さま」が油揚げを好むことから、午の日には いなり寿司や油揚げを手向けたり味わったりする風習もあるよ。
そのひと口に、心を込めた優しさや祈りが込もるんだ 。


3. 初午(2月最初の午の日)にはささやかな祝いも

新しい年の始まりにあたる2月の最初の午の日、「初午」には、地域によって お団子や赤飯、焼き芋などを準備して、豊かな作柄や家族の安寧を願う風習もあるよ 。


心のヒント:今日の「午の日」の過ごしかた

やさしい行いどうするといいか
そっと祈りを捧げる稲荷神社や近所の神様にも、小さな願いを心の中で伝えてみる
いなり寿司や油揚げをそっと味わう味わいながら「豊かさ」を心に吸い込むようにするひととき
自然や静かな時間を味わう12日に一度の巡りに心を寄せて、日常にある「祈り」を見つけてみるんだよ

午の日は、ただの暦読みよりも、心に響く「縁起」や「祈り」が灯るとき。
「穏やかさ」「感謝」「調和」を静かに受けとめる時間にしてみてね。

今夜の月の声や、風の知らせが、
あなたの心に静かな余韻を残してくれますように…

🍀 開運グッズ|風を通す香りのチャーム

おすすめ:白檀(びゃくだん)やシダーウッドのアロマストーン、または風鈴のような音の出る小物

三碧木星は「風」「音」「言葉」を象徴する星。
 → 音や香りを通じて「流れ」を整えると、心にも空間にもやさしい巡りが生まれるよ。

壬午のエネルギーは「水と火の融合」。
 → 柔らかな香りが、心の熱を整え、冷静さと温もりをバランスしてくれるんだ。

🌬️ 静かな香りと、小さな音が、
今日のあなたの「内なる風」を整えてくれるかもしれないね。

🌳 シダーウッド(杉)の香りは「深い安定と整え」の象徴

シダーウッドは、古来より清め・守護・浄化の力があるとされてきた香木。
 → 自然の中で深呼吸するように、心の奥を静かに整えてくれる香りなんだ。


🍙 開運フード|いなり寿司 + しょうがのお味噌汁

午の日には「稲荷信仰」にちなんで「いなり寿司」が吉。
 → 豊かさや家の安泰、心を養う“実り”の象徴なんだ。

しょうがのお味噌汁は、
 → 「火の気」である午と、「水の気」の壬を調和する食べ物。身体をあたため、巡りを良くしてくれるよ。

🍵 ほっとする味と香りの中で、
「いまここにある自分」がそっと満たされていく――
そんな時間を味わってみてもいいかもしれないね。

今日という一日が、
風にゆられながら心の奥まで澄んでいく、
やさしい巡りになりますように🍃


ブログの紹介

月と土星が接近する夜、悪魔が微笑む理由 ココナラのブログですhttps://coconala.com/blogs/2568710/633578

ユングタロットから見た「守破離」アメブロのブログですhttps://ameblo.jp/reolions1219/entry-12928833792.html

noteのブログですhttps://note.com/waraku335

「心がほどける音」本のご紹介ですhttps://x.gd/2IDen

和楽 nagomi-tanosimu和楽グッズの販売ですhttps://suzuri.jp/nagomi-tanosimu

和楽開運アクセサリーの販売ですhttps://waraku358.base.shop/

写真展https://creator.pixta.jp/@prof392647/photos

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です