🔥 心の天気予報｜2025年11月10日（月）
干支：癸未（みずのとひつじ）｜九星：五黄土星｜六曜：大安｜月齢：19.6
二十四節気：立冬（りっとう）｜七十二候：第五十五候「山茶始開（つばきはじめてひらく）」｜期間：11月7日～11月11日
【こよみすと】火のエネルギーと、その縁起
今日から始まる「全国火災予防運動」。
この季節に「火」の話をするのは、決して偶然ではありません。
火は、人の暮らしを照らし、温め、命を守るもの。
けれどその扱いを誤れば、災いをもたらす力にもなります。
だからこそ、古くから人々は「火の神」を敬い、
感謝と畏れの心で火とともに生きてきました。
🏮 火を司る神々
秋葉神社（あきばさま）── 火伏せの神として全国で信仰。
愛宕神社・愛宕山（あたごさん）── 火難除け・家内安全の守護。
お札に書かれる言葉「火迺要慎（ひのようじん）」は、
火を慎み、情熱を正しく使うための祈りです。
火の神は、単に火事を防ぐだけではなく、
「情熱をまっすぐな力に変える」役目を持っています。
🔥 火のエネルギーが教えてくれること
火は「変化」と「浄化」の象徴。
燃えることで古いものを手放し、
新しい希望を灯す存在です。
けれど、火が強すぎると暴走し、
弱すぎると光を失います。
🔸「頑張りすぎて疲れた」
🔸「情熱はあるけれど、形にならない」
そんなときは、
火の神様に祈り、バランスを整えてみましょう。
燃えすぎず、冷めすぎず、
ちょうど良い温度で生きること。
それが、火と調和して生きるということです。
💫 今日の運氣：癸未（みずのとひつじ）× 五黄土星（ごおうどせい）
癸（みずのと） は“しとしとと降る雨”のような、やさしく育む水。
未（ひつじ） は「調和と準備」の象徴。
五黄土星 は“中心に立つエネルギー”、
つまり「自分の中の軸」を強める星です。
🌿 癸未 × 五黄土星 の開運行動
1️⃣ 心を整える「火のリセット」
ろうそくを灯し、静かに炎を見つめてみましょう。
燃える炎が、あなたの中の迷いや焦りを浄化してくれます。
2️⃣ やさしいエネルギーの交流
今日は「聞く力」「寄り添う力」が運氣を高めます。
感情を押しつけるより、そっと見守るほうが伝わります。
3️⃣ 情熱の方向を定める
火は“目的”があると美しく燃えます。
なんとなくの行動より、「なぜそれをしたいのか？」を意識してみて。
4️⃣ お香・アロマ・暖色の服
香りや色で「火の気」を味方に。
とくに橙色・深紅・金色は、五黄土星の日のラッキーカラー。
☁ 心の天気
心の奥に、静かな炎が灯る日。
焦らず、比べず、その火を絶やさないことが大切です。
情熱を正しく使うと、あなたの言葉が誰かの光になります。
🪶 奈央さんのひとこと
「火を恐れず、火を愛し、
その光を自分の道に変えていこう。」
🍊 今日の開運ポイント
開運フード：みかん・かぼちゃ・トマトスープ（火のエネルギーを調和）
香り：サンダルウッド・オレンジ
💖 まとめ
火は命の象徴であり、心の炎。
今日のあなたの中にも、きっと優しく燃える光があります。
どうかその火を、
誰かを温めるために使ってください。
『ひのようじんの灯（ともしび）』
むかしむかし、風の通り道に、小さな村がありました。
その村には、一軒だけ夜に明かりをともす家がありました。
家の主は、白い髪の老女──「ひのさん」と呼ばれていました。
彼女は村の”火守（ひもり）”といわれ、
長い冬のあいだ、
人々に火を分け与える役目を持っていたのです。
ある年の冬の初め、村では乾いた風が続き、
あちこちで火事が起きました。
人々は恐れて火を遠ざけ、寒さに震えながら過ごしました。
けれど、ひのさんの家だけは、
いつも小さな炎が絶えず灯っていました。
ある夜、
少年のトオルが凍えた手を温めようと、その家を訪ねました。
「どうして、火を怖がらないの？」とトオルは尋ねました。
ひのさんは静かに笑って言いました。
「火はね、怖がるものじゃないの。”敬う”ものなんだよ。」
そして、囲炉裏の火を見つめながら、こう続けました。
「火は人と同じ。優しく扱えば温めてくれるし、
雑に扱えば傷つけてくる。
だから、火を見つめるときは、
自分の心を見つめるんだよ。」
その夜、トオルは炎がゆらめくたびに、
自分の中の”焦り”や”怒り”が静まっていくのを感じました。
炎が赤く揺れるたび、心の奥の氷が少しずつ溶けていく。
朝になり、
トオルは村のみんなに”ひのさんの火”を分けました。
それは大きな炎ではなく、
掌の中でそっと灯るほどの、やさしい火でした。
その火は誰の家でも燃えすぎることなく、
やわらかな光で人々を包みました。
やがて春が来るころ、
ひのさんは山の奥へと姿を消しました。
村には、彼女が残した木の札がひとつ。
そこにはこう書かれていました。
「火迺要慎（ひのようじん）」
──”火を慎み、心を正しく燃やすこと”
火を恐れず、火に焦がれず。
あなたの中にも、小さな炎がある。
その火は、誰かを温めるために生まれたのです。
🔥 この物語の象徴
癸未（みずのとひつじ）：静かに命を育む水の気。内省とやさしさ。
五黄土星：中心に立ち、秩序を整える大地の力。
火のエネルギー：情熱と浄化、そして”心の温度”を整える象徴。
静かな夜に灯る炎は、決して派手ではないけれど──
人の心をそっと照らす**”真の光”**なのです。
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