🌿 心の天気予報
2025年11月17日（月）
干支：庚寅（かのえとら）｜九星：七赤金星｜六曜：赤口｜月齢：26.6
十方暮｜立冬次候「地始凍（ちはじめてこおる）」
☀️ 心の天気
少し冷たい空気の中に、すっと一本の光が差し込む日。
気持ちはゆっくり目覚めていきますが、
ふとした瞬間に“やる気のスイッチ”が入るタイミングです。
気分の波があっても大丈夫。
今日は「心が動いた瞬間」を大切にすると、
自然と道が開けていきます。
いつもより少しだけ冒険心が強まり、
普段ならためらう一歩を、軽やかに踏み出せそうです。
🍃 こよみすと便り
「寅の日」は“新しい風が吹く日”
今日は 寅の日 × 十方暮。
静かな流れの中に、
ピリッとした前向きのエネルギーが混ざる一日です。
◎ 寅は“動き出す勇気”の象徴
十二支で最も勢いがあり、
動く・挑戦する・飛び立つ に縁の深い日。
・人生のアクセルを少し踏む
・新しいことを試す
・気になっていたことを調べる
そんな“軽いチャレンジ”が運を呼び込みます。
◎ 庚（かのえ）は「決断と切り替え」
金の性質が強く働く庚の日は、
迷いを断ち切ってスッと前を向くエネルギーがあります。
だからこそ——
必要以上に気負わなくて大丈夫。
「直感的に、パッと選ぶこと」が吉。
◎ 十方暮（じっぽうぐれ）に寄り添う過ごし方
十方暮は“無理をしない方がうまくいく”期間。
今日は勢いの寅と重なるため、
大きな決断より、小さな行動に力を使って。
そのほうが運気にフィットします。
🍀 庚寅 × 七赤金星｜開運のヒント
◎ 1）庚寅（かのえとら）
・切り替え
・スパッと決める
・気持ちを新しくする
・前向きな変化を受け入れる
直感に従うと、良い方向に流れていきます。
◎ 2）七赤金星
・人とのやりとり
・言葉のギフト
・軽いフットワーク
・楽しい交流
“気楽な会話”に運が宿る日。
✨ 今日の開運グッズ
・白×金の小物
庚（かのえ）の金気＋七赤金星の金を後押し。
ハンカチ、アクセサリー、ペンなど何でもOK。
“清らかな決断力”が宿ります。
・小さな香りアイテム（柑橘・白檀・ミント）
寅の“動く気”と相性抜群。
気持ちを切り替えたい時にひと吹きでリセット。
・メモ帳 or 小型のノート
庚寅の日は「ひらめき」を形にすると吉。
一言でもメモすると運が開けます。
🍽 今日の開運フード
・レモン・ゆず・みかんなどの柑橘類
寅の日の“風を通す力”と相性が良く、
心の重さがすっと抜けます。
・白い食べ物（豆腐、白湯、ヨーグルト）
庚（金）の浄化力を高め、
気持ちがクリアに。
・スパイス控えめの温かいスープ
十方暮は無理をしない方がうまくいく日。
身体を労わる温もりが運の流れを整えます。
🌕 今日のまとめ
▶ 心が動いた瞬間を逃さない
▶ 小さな一歩が、思いがけない追い風をつれてくる
▶ 直感を信じて、軽やかに進む
『トラの子と、ひかりの小道』
森の朝は、ひんやりと静かでした。
木々の葉が薄氷のように淡く光り、
空にはまだ月の気配が残っていました。
その静けさの中を、
一匹の小さなトラの子が歩いていました。
名前は トラノ。
勇気を出したいのに、
いつも胸の奥がふるえてしまう子です。
今日は、森の奥にあるという
“光の小道”を探しに向かっていました。
「光の小道を見つけた者は、大切な一歩を踏み出せる」
──そう、森の長老のフクロウが教えてくれたのです。
けれど、歩き出してすぐに
トラノは立ち止まってしまいました。
「本当に、ぼくに見つけられるかな……」
冷たい風が枝を揺らし、落ち葉を転がします。
その音が、ふと心細さを呼び起こしました。
するとそのとき、
近くの茂みから、小さな声がしました。
「トラノ、どうして立ち止まっているの？」
顔を出したのは、森に住むウサギの ミミでした。
ふわふわの白い毛並みが、
朝の光を受けてやさしく輝いています。
「怖いんだ。前に進むのが。
光の小道なんて、本当にあるのかなって」
ミミは微笑み、トラノの隣に並びました。
「ねぇ、前に進むってね、
”こわさがなくなること”じゃないんだよ。
”こわいまま、一歩だけ踏み出すこと”なんだって」
トラノの耳がぴくりと動きました。
小さな胸が、すこしだけ温かくなります。
二匹が歩き続けていると、
ふいに細く光る風が吹き抜けました。
まるでキラキラした糸が
森の奥へと伸びていくようです。
「あれ……光ってる！」
トラノは驚きました。
その風は、トラノの足の先へそっと触れ、
まるで「おいで」と呼ぶように揺れています。
ミミが言いました。
「光の小道はね、
”心が動いた瞬間”にだけ見えるんだって。
いま、トラノの心が少しだけ前に動いたでしょ？」
たしかに、
さっき感じたぬくもりがまだ残っています。
トラノはゆっくり息を吸い込み、
風の示す方へ一歩を踏み出しました。
光の小道は、ふしぎな道でした。
大きな光ではなく、
落ち葉のひとつひとつが小さく輝き、
踏むたびに “ちいさな音” を返します。
シャラ……
トン……
その音が、
怖さを少しずつほどいていきました。
トラノは思いました。
「進んでみたら……こわい気持ちも、一緒についてくるんだ。
でも、そのたびに光が教えてくれるんだ。
”今のままでいいよ” って」
そして気づいたのです。
光の小道は、最初から森にあったのではなく、
自分の一歩一歩で生まれてくるのだと。
しばらく歩くと、
木々の切れ間からやわらかい陽が差し込みました。
その光の中で、ミミが笑います。
「ほら、トラノ。
もう、立派に前へ進んでいるよ」
トラノは胸に手を当てました。
まだ少しだけふるえていましたが、
その奥では、確かな温もりが広がっていました。
「……ミミ、ありがとう。
ぼく、今日を忘れないよ。
こわくても、一歩で光は生まれるって」
ミミはうなずきました。
「そう。きょうは”寅の日”。
あなたみたいに、
優しい勇気を持つ子のための日なんだよ」
トラノは目を丸くしました。
「寅の日って、そういう日なんだ？」
「うん。”動き出す勇気”
”心が少し目覚める瞬間”
その両方が、そっと背中を押してくれる日。
だからトラノが一歩踏み出せたのは、
自然なことなんだよ」
トラノは空を見上げました。
ひんやりとした空気の中に、
一本の光がまっすぐ伸びていました。
🌟 今日の気づき
勇気は「こわさが消えること」ではなく、
こわさを抱えたまま、一歩だけ進むこと。
光の小道はどこかにあるのではなく、
あなたの一歩一歩で生まれてくる。
寅の日は、
優しく前へすすめる”気づきの風”を運んでくれる。
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