🌙 心の天気予報
2025年11月27日（木）
干支：庚子（かのえね）｜六曜：大安｜九星：六白金星
月齢：6.8｜天一天上期間
【こよみすと】第五十九候
「朔風払葉（きたかぜ このはを はらう）」
のお便り
北風が、
木々の葉をさらさらと連れ去っていく頃。
空気のなかに冬の色が混じり、
心もそっと静まりはじめる季節です。
もし今日、どこかで 翡翠（かわせみ） を
見かけることがあれば、
それは大きな開運のサイン。
宝石の「翡翠（ひすい）」の名は、
この鳥からつけられたと言われるほど。
光をまとって飛ぶ姿は、ほんの一瞬でも、
胸の奥をすうっと澄ませてくれます。
■ 旬のもの（小雪次候｜11/27〜12/1）
植物：白菜・ほうれん草・八手
魚：かます
動物：翡翠（かわせみ）
- **八手（やつで）**は“天狗の羽団扇”の別名。
7～9に分かれる葉のうち、特に縁起の良い「8」を象徴し、
健康・親しみ・分別 の花言葉を持つ吉兆の植物です。 - 白菜は冬の養生に欠かせない存在。
花言葉は 「固い約束」。
この頃の味は、出汁もよく吸い、
心も体もほっと整えてくれます。
季節の変わり目。
あなたは、
自分の運気とどんなふうに向き合いますか？
流れを読むよりも、
まず「いまの自分の声」を聞くことが、
この時期のいちばんの開運になります。
☀ 心の天気
晴れ間に冬の光が差しこむ日
静かな決断力が戻ってきます。
気持ちの整理がすっと進んだり、
「もういいか」と手放せることが
出てくるかもしれません。
無理に笑わなくてもいいけれど、
胸の奥で眠っていた
“前に進めそうな予感”が
ふっと目を覚ます、そんな一日です。
🕊 奈央さんのひとこと
「焦らなくても、道はちゃんと続いてる。
風に払われる葉のように、
いらないものから軽くしていこう。」
☕ 今日をここちよく過ごすヒント
朝： 白湯で身体を温めて“冬のスイッチ”を
優しくオンに
昼： ひとつの作業に集中すると吉。
返事を急がず、心の余白を守って
夜： 寒い空気に耳を澄ませながら、
小さな願いをひとつだけ言葉にしてみる
✨ 開運ポイント（六白金星 × 庚子）
- キーワードは 「整える」「決断の前の深呼吸」
- 白・シルバー・淡いブルーが幸運を呼ぶ
- 金属のアクセサリーが“運の流れ”を整えてくれる
- ひらめきが冴える日。小さな気づきほど後で大きな意味を持つ
🍲 開運フード
- 白菜の鍋、ほうれん草のおひたし
- あたたかいスープが直感をクリアにしてくれる
🔔 開運グッズ
- 鈴
- シルバー系アクセサリー
- 玄関の掃き清め（北風×庚子の浄化作用が強まる日）
📝 ひとことメモ
予定どおりにいかない日こそ、
こころは静かに育っているものです。
今日の揺らぎは、
あなたを整えるためのやさしい風。
『子（ねずみ）のチロと、
風にさらわれた願い』
冬のはじまりのある日、森を吹きぬける北風が、
木々の葉をさらさらと連れ去ってゆきました。
小さなねずみの子ども、
チロは、落ち葉が空に舞いあがるのを見上げながら、
なんとなく胸がきゅっとしていました。
「ぼくの願いも、
どこかに飛んでいっちゃったみたいだ……」
最近、やりたいことがあっても、すぐに自信がなくなったり、
途中であきらめてしまったり。
チロは、自分がうまくいかない気持ちを抱えていたのです。
そのとき――
「願いは、風で消えたりしないよ」
ふいにやさしい声がして振り向くと、
そこには、ふわりと青い光をまとった翡翠（かわせみ）の精がいました。
「でも……ぼく、すぐに迷っちゃう。
何をしたいのか、よくわからなくなるんだ」
チロの言葉に、翡翠の精はそっと笑いました。
「それはね、チロ。”進もうとしている証拠”なんだよ。
止まっている心は迷わない。動こうとする心だけが、
迷って揺れるんだ。」
チロは、まん丸の目をぱちぱちさせました。
「迷うのは悪いことじゃないの？」
「ううん。とてもいいこと。
だって迷いながら進むとね、落ち葉みたいに、
いらないものが自然と落ちていくから。」
ちょうどそのとき、風がふわりと吹いて、
チロの足もとに一枚の黄色い葉が落ちてきました。
翡翠の精は、その葉を指さして言いました。
「ほら、この葉はもう役目を終えたから、風が連れていった。
チロの心の中にも、そういう”もういらないもの”があったんだよ。」
「いらないもの……？」
「”できないかも”っていう心のくもり。
”ひとりじゃ無理”って思い込む影。
そういうのは、今の季節、手放しやすいんだ。」
チロは、自分の胸の奥をそっと触りました。
そこには確かに、ちょっとだけあった不安のかけら。
「じゃあ……ぼく、大丈夫かな？」
「大丈夫。今日の風は、運をととのえる風。
あとは、チロが一歩を踏み出したいと思ったら、
それだけで”願いは動きだす”。」
翡翠の精は、空へ舞いあがると、
青い光のしずくをひとつ、
チロの手のひらに落としました。
「これはね、チロの”勇気のしずく”。
持っているだけでいい。使い方は、心が知っているから。」
チロはその光をぎゅっと大事ににぎりました。
胸の奥がぽっと温かくなるのを感じました。
「ありがとう……！ぼく、もう一度やってみる。
ゆっくりでいいから、進みたい。」
翡翠の精は満足そうにうなずくと、
北風とともに木々のあいだへ消えていきました。
そのあとチロは、落ち葉の舞う道を、
小さな足で、とことこと歩き出しました。
迷いながらでいい。
止まりながらでいい。
でも、心はちゃんと前を向いている。
――それで十分、願いは進んでいくんだ。
冬の光が、チロの背中をそっと押していました。
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